君に捧げるアイラブユー




「東と話すときくらい、ちゃんとしたいの……」

「ちゃんとしてるじゃん」

「してないよ……心の中ずっと大暴れだもん……」



東に話しかけられるたびに心臓は爆発寸前だし、ちょっと笑いかけられただけで頭の中お祭り騒ぎだし、帰ってから会話を何回も反芻してニヤけてるし。

こんなの絶対知られたくない。



「なんじゃそりゃ」



三木が呆れたみたいに笑った。でもそのあと、「はいはい」と小さい子をあやすみたいに私の頭を撫でてくれる。優しい。



「でもさ、好きな人の前で可愛くいたいって普通じゃない?」

「……そうかな」

「そうだよ。みんな多少猫かぶるって」



三木の言葉に少しだけ顔を上げる。
でも、不安は消えなかった。


ほんとの私は、こんなんだ。

好きな人ができただけで毎日振り回されて、ちょっと優しくされただけで舞い上がって、勝手に落ち込んで、勝手に期待して。全然余裕なんてない。