君に捧げるアイラブユー


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放課後。

私は今、とても重い足取りで3組へ向かって歩いている。

理由は簡単。担任に呼び止められて、「西宮、帰宅部だろ?」というあまりにも理不尽な理由で大学のポスター貼りを押し付けられてしまったからだ。

帰宅部だから暇だと思われてるのかな。暇じゃないのに…全然暇じゃないのに!

放課後は東と過ごす時間って決めてるのに。せっかく一緒に帰る約束をしていたのに、東に断りを入れなきゃならない。

しかも今日は話したいことまであった。だから余計に落ち込む。



「はぁ……」



昼休みのことを思い出す。南野さん。図書室。最後に落とされた特大の爆弾。

『汀って、中学生の時すっごい美人な子と付き合ってたんだよ』

やっぱり元カノいたのかぁ……。

まあ、そうだよね。冷静に考えれば当然だ。東だもん。かっこいいし。優しいし。頭いいし。背高いし。人気あるし。むしろ今まで誰とも付き合ってなかった方が不自然なくらいだ。


落ち込む必要なんてない。東が今選んでくれているのは私なんだから。東が好きなのは私なんだから。それだけで十分幸せじゃないか。

そうだよ。東が私を好きだと言ってくれた。それだけで奇跡みたいなことなんだから。

元カノがいたっていいじゃないか。過去は過去だ。うん。そうだ。

東の前では普通でいよう。気にしてないふりをしよう。聞くとしても自然に聞こう。


そんな決意を固めながら歩いていた、そのときだった。