君に捧げるアイラブユー




東が笑いかけて、優しくして、名前を呼んで。もしかしたらキスだってしていて。


――無理。想像しただけで無理。


そんな私を見て、三木は不思議そうに首を傾げた。

こういうこと、三木に相談してもいいのかな。

あまりにも出来すぎてる彼氏なので気になるんです、なんて!そんなの惚気にしか聞こえない気がする!

でも私としては本気で悩んでいるのだ。

だって東が完璧すぎるから。優しくて、かっこよくて、頭も良くて、気遣いもできて、私のことを大事にしてくれる。

だからこそ不安になる。こんなに出来すぎている人が、本当に恋愛初心者なわけある?私だけ知らない過去があったりしない?もしあったらどうしよう。



「私に聞くよりも適任いるんじゃない?」

「適任?」

「北見とか、南野さんとかさ」



――南野さん。


東と付き合い始めてから毎日が夢みたいで、浮かれて、幸せで、東のことばかり考えていて。気づけば私は、すっかり彼女の存在を意識の外に追いやってしまっていた。

私が東に想いを伝えることができたのは、南野さんのおかげだったのに…!

あの日、勇気を出せたのも。逃げずに向き合えたのも。全部、南野さんが背中を押してくれたからだ。