君に捧げるアイラブユー


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純粋で、鈍感で、性欲の“せ”の字すら知らないんじゃないかと思っていた東。

だけど最近、私の中で当たり前だった東のイメージに、ほんの少しだけ違和感が生まれている。


昼休み。いつものように三木と机をくっつけて雑誌を広げながら、おしゃべりをしていた。教室にはお弁当の匂いと賑やかな声が溢れていて、窓から差し込む日差しが机の上を明るく照らしている。



「すぐり、最近東とどう?」



雑誌をめくりながら何気なく聞かれた言葉に、私は顔を上げた。



「どうって?」

「東が彼女できてから女子に冷たくなったって言われてるらしいけど」

「え!?そうなの!?」



思わず大きな声が出てしまい、慌てて口を押さえる。そんな話、初耳だった。



「いいね、愛されてるじゃん」

「……。」



改めて考えてみる。東は今でも変わらない。いや、むしろ付き合う前よりもっと優しいかもしれない。

私が重そうな荷物を持っていたら当然のように受け取ってくれるし、自販機に行けば私の分の飲み物も一緒に買ってくれる。

並んで歩けば必ず車道側を歩いてくれるし、雨の日は傘を私に寄せるから右肩だけびしょ濡れになっていたりする。