君に捧げるアイラブユー




「ちょっと休憩する?」

「…する!」



即答だった。しかも前のめりで。東はそんな私を見てくすくす笑う。

そして立ち上がったかと思えば、なぜか私のすぐ隣へ腰を下ろした。

肩がちょんと触れるだけなのに心臓が跳ね上がる。息をするだけでも緊張する。

すると床についていた私の左手に温かい感触が重なった。次の瞬間、東の指が私の指へ絡んでくる。



「…っ、東」

「ねぇ、それ、そろそろやめない?」

「……え?」



それってどれのこと?訳が分からなくて顔を上げる。すると東の顔がすぐ近くにあった。視線が絡んだだけで胸が苦しくなる。



「名前。苗字、やめない?」

「…わ、私が?」

「俺も、すぐりも」

「……!」



すぐり…!また呼ばれた、私の名前。東の口から。遠足の日以来だ。

あの時だって心臓が飛び出そうだったのに、今はもっとひどい。手を繋いでいる状態で名前を呼ばれるなんて反則に決まっている。

東は相変わらず平然としているけれど。なんでこの人はこんなにも簡単に私をドキドキさせるんだろう。