君に捧げるアイラブユー





「いっせーのーで、で指さそ?」



三木の掛け声に合わせて、私たちは同時にページに指を伸ばす。



「いっせーのっ」



三木の指は迷いなくセンターの金髪を指していた。



「やっぱりこの人でしょ、顔面最強すぎない?」



はしゃぐ三木の横で、私は少しだけ視線をずらす。


私が選んだのは、その隣に立っている黒髪の男の子。

派手すぎない髪色、少しだけ伏し目がちな笑い方、集合写真だとセンターの影に隠れがちだけど、よく見ると整った横顔。

金髪の彼はたしかにかっこいい、文句のつけようがないくらい完璧だ。

でも、私の目を引いたのはその隣で控えめに笑っているほうだった。



「ほらやっぱり、“じゃないほう”」


「いいの、こっちのほうが誠実そうだし」



少しチャラそうに見える金髪より、静かに立っている黒髪の彼のほうが、ちゃんと人の話を聞いてくれそうだとか、帰り道に荷物をさりげなく持ってくれそうだとか、そんな勝手な想像で選んだ。