君に捧げるアイラブユー


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昼休み。

教室の中はいつも通り騒がしくて、誰かの笑い声とか、机を引く音とか、購買のパンを取り合ってる男子の声とかがあちこちから聞こえてくる。


そんな中、私は机に頬杖をついたまま、これ以上ないくらい重いため息を吐き出した。もう肺の中の不幸全部出したんじゃないかってくらい深く。


目の前では三木が相変わらずアイドル雑誌を広げながらお菓子を食べている。ほんとこの子、世界が滅亡しても推し見てそう。



「幸せ逃げるから、ため息やめてよね」



じろっと睨まれて、私はむすっと口を尖らせた。



「幸せなんて朝のうちにとっくに逃げてるし……」



むしろ全速力で逃亡済み。今頃どこか遠いところで楽しく暮らしてる。少なくとも私のところには帰ってこない。



「ねぇ、三木〜〜」



私は机にだらっと突っ伏しながら声を伸ばした。

アイドル雑誌ばっかり見てないで、そろそろ失恋未遂中の友達を慰める時間じゃない?

そんな心の声まで読んだみたいに、三木はあからさまにげんなりした顔をした。



「どうせ、“東が会いに来ない〜”とかでしょ?」

「そうだけど、そうじゃないっ」



即答されて悔しい。いや、たしかに東のことなんだけど。でも今日はもっと複雑で、もっとぐちゃぐちゃで、私の情緒が完全に終わってる。