一番の対処法は今日を生きることです!

「だってさ、本当に嫌な思い出ほど忘れられないんだよ。もう戻ることも出来ないのに、思い出して『うわぁああ』ってなって泣きたくなる」

「黒歴史ってやつ? どんなだったの?」

「言いたくない……というか、思い出したくない」

奈留が私の顔をじっと見ている。

「ねぇねぇ、花鈴さ。その思い出って、起きた翌日が一番後悔しなかった?」

「そりゃあ、まぁ……そんな気がするけど」

「じゃあ、記憶は薄くなっているね」

「え?」

奈留が私を励ますように明るい声で言うのだ。