ようやく課題が終わった頃、夜ご飯ができた。
「いただきます!」
お母さん特製のカレーライスを一口食べると、口の中でとろける。
あたしはこの感触がとてつもなく好きだ。
「もう、そんなに慌てて食べなくてもいいのに」
そう言ってクスクスと笑っているお母さん。
「だってお母さんのカレーライス、美味しいんだもん」
「そう?ありがとう」
やっぱりあたしは、お母さんのカレーライスが一番好きだ。
「今度私も一緒に作りたい!」
「えー?紗英お料理できるの?」
「できるよ!」
あたしはお母さんとカレーライスを作る約束をした。
その後あたしは、カレーライスを三回もおかわりした。
「ふぅ、お腹いっぱい」
あたしのお腹はパンパンだ。
少し食べすぎたけど、たまにはいいよね。
お風呂が沸くまでの間、あたしはリビングでテレビを見ていた。
ちょうど録画リストにあった恋愛ドラマ。
「あたしもこんな出会い、ないかなー」
なんて言いながらドラマを見ていると、お風呂が沸いた。
「紗英、先に入っていいよ」
「じゃあ遠慮なく」
あたしは入浴剤を入れてお風呂に入った。
不意に、さっきの出来事を思い出してしまった。
大野と…手を繋いだ。
しかもあたしから手を握ったのだ。
「私ったらなんてこと…!」
今更はずかしさが込み上げてきて、お風呂のお湯で何度も顔を洗った。
なんだかんだ考え事をして上がると、お風呂に入ってから一時間以上が経過していた。
「上がったよー」
そう言いながらリビングに戻ると、お母さんは疲れてしまったのか、ソファの上で寝ていた。
あたしはお母さんにそっと毛布をかけ、自分の部屋に行った。

