日向家の諸事情ですが。





そんな日の当たらない小屋内に、お目当ての白いモフモフはいた。



「ケガはしてない…!?ローレンっ、どうしよう目を開けてくれない…!具合悪いのかも…、息してないのかも…っ」


「こいつって1度寝たらなかなか起きないんだよな」


「寝たっ、寝てっ、ねて……る…」



スースーと整った寝息。
たまにイビキのようなものまで聞こえてくる。

寝ている。

気持ちよさそうにそれはまあスヤスヤと。



「自分が考える不安ごとの9割は起こらないと思ってるから、俺」



軽く息を吐きながら屋敷に戻っていく背中を。

「葉奈様!」と、呼び止めたわたしは無意識だった。



「ほんとうに本当にありがとう……!!ローレンのこともわたしのことも救ってくれたのは葉奈様ですっ!!」


「…………」


「ご飯っ、すぐにご用意いたしますっ!今日はとってもいい朝ですね…!」