日向家の諸事情ですが。





「あっ!なるほどね!耳掃除ねっ」


「…は?」


「あとは子守唄とかっ。昔話がいいなら何個か話せるよわたし!」


「……くっ」



え……?



「ふ、ははっ、耳掃除って、昔話…、くくっ」



なぜかツボにハマったらしい18歳。



「……なんだ……笑えるじゃん…」


「………、」


「もーっ、笑えるなら言ってよ〜!よかったあ笑えて。…ふふっ」



サイボーグだと思ってたよ。

笑わないし冷たいことばっか言ってくるし、ひどいこともたくさん。


いらない、消えろ、出ていけ。


拒絶する言葉ばっか言ってくるくせ、言っている本人は何かを試すような目をいつもしているんだ。



「あっ、ごめん怒った……?」



わっ、どうしよう立ち上がっちゃった……。

やばい。
調子に乗りすぎた……かも。



「も、もうお腹いっぱいになったの…?」


「…食欲なくなった。残飯処理もメイドの仕事なんだろ?」



と、言って。

リビングからスタスタと消えていく次男坊。