日向家の諸事情ですが。





「…おまえさ、」


「っ、はははっ、はい!!」



なんでそんな普通に空気戻せちゃうの…。

こちらは追いつくのに精いっぱいだってのに…!!



「普段いつ食べてんの」


「えっ…?あっ、ご飯?わたしは一応みんなが食べ終わったあとに!お部屋で食べるときもあるし、調理場でパパっと済ませちゃうときも多い…かな?」



一緒に食べればいいじゃんと、何度も楓くんには言われている。

しかし一応はわたしもメイドの身。
使用人という立場なのだ。


それはどうしても気が引ける部分があって、やんわり断り続けていた。



「…それって今日も?」


「うん。もしこのお肉が余ったら、それをわたしの夕食にさせていただくつもり…です」


「は?なら今ずっとここに居る意味ないだろ。片付けのときだけ来ればいいし、そこまで仕事されんのも腹立つ」


「えっ?お仕事っていうより、単純にあなたひとりでご飯を食べさせたくなかっただけだよ?」


「…………」


「こんな広いリビングで焼肉なんて、絶対ひとりでするものじゃないと思うし!それにせっかく……帰ってきてくれたんだから」