「じゃあ女の子のサナちゃんの身体……見せてくれる?」
「っ、そ、それはダメ……かも…」
「…優しくはするけど」
「ち、ちがう……」
たぶん、緊張と不安と期待と、ぜんぶが混ざっちゃってる。
だからずっと忘れていたことをふいに思い出したり、今まで気にしてなかったことを気にしてしまったり。
そーいうの、しちゃうんだ。
「だって…初めて会ったとき……、言われたから」
「……俺、なんて言った?」
「顔もジミで……身体もヒンソーって…。おまけにメシマズで、お金が有り余ってたとしても……どんなギャンブルだったとしても、こんなのに払いたくないって、言われた…」
涙声になったわたしに、葉奈はため息のような息を吐いた。
「そいつ、今ここ呼べる?殴るわもう」
いや、呼べる?って。
あなた自身だからタイムマシンがない限りぜったい無理なんだけども……。
「そのときの俺は消えたと思って。ここにはもう居ない。その俺は…サナちゃんにまだ出会ってない頃のクソ生意気ばか次男だから」
「……それ、わたしがいつも言ってたやつ」
「そう、その通り。異論はない」
「…ぷっ、あははっ」



