「……んなの俺も」
「ん…っ」
包み込むようにそっと髪を撫でられながら、とろけるような熱が与えられた。
いつもの意地悪さを20%まで下げたような言動に、わたしの胸はドキドキしながらも安心に包まれる。
「じゃあ寂しくないように、身体に覚えさせよーか」
「からだ…?」
「…俺はキスなんかじゃもう足りないんだよ」
「っ……ぁ、」
耳元で囁くと、葉奈は着ていたトレーナーを脱いでしまった。
暖房はしっかり効かせているところから、もしかすると彼は最初からそのつもりでわたしを自室に連れ込んだのかも…とも。
ちなみに他の兄弟たちは椿ちゃんと一緒に夕飯を食べてくる、と。
「っ、わ、……男の子…だ、」
「…ふっ。当たり前だろ」
「わぁぁ…っ」
ドキン、ドキン、ドキン。
心臓が剥き出しになっているんじゃないかってくらい、自分の脈打つ音がハッキリ聞こえてくる。
女の子なんて、嘘でも言えない。
程よく鍛え抜かれた身体は、女のわたしとは正反対。



