日向家の諸事情ですが。





「アニキ…!大変っ!!!」



振り返った兄弟たち。

やっぱりそれぞれに似た共通点があって、兄弟だなあってつくづく思う。


って!!
今はそんなのどーだっていいの…!!



「どうした?」


「なんだよそんなに急いで」



まずはアニキと葉奈。

日向家の長男と次男が立ち上がるのはもう、彼らの兄としての習性なのだろうと思う。



「だ、旦那様が来てる…!おまえらのお父さんだよ!!アニキを呼んでるっ、すっごい剣幕してた…!ぜったい怒られるよあれ…、アニキなにしたの…?」


「えっ!?父さんが…!?ま、マジ…?なにも連絡なかったんだけど…!!」


「…ボク、あんな人に会いたくない」



そして驚く三男と怯える末っ子。

アニキは静かに眉間を寄せて、葉奈は冷めたようにふっと鼻で笑う。


こんな反応ひとつ取っても性格は表れるものだ。