「これをおまえにやる」
「…四葉のクローバー?」
「来る途中で見つけてきたんだ。…四葉の意味を知ってるか?」
来る途中で見つけてくるなんて、なんとも真冬にーちゃんらしくないね。
執事学校を首席で卒業した才能ばかりの人で、わたしとは正反対の人なのに。
………でもそういえば、昔はよく逃げ出して泣いていたって彼のお兄ちゃんたちから聞いたことがあるような。
「四葉には幸運や幸福って意味があるんだ」
「わたしに…くれるの?」
「ああ。これからもサナがサナらしく笑っていられるためのお守りだよ」
差し出された黄緑を素直に受け取った。
4つのハートが合わさって、ひとつのクローバーになる不思議な植物。
「へへっ。じゃあこれ持ってると幸せになれるってことじゃん!」
「すげえぞ。俺が誰かに渡したことなんか、俺の愛するお嬢様とおまえくらいだ」
「やったね!」



