「えっ……なにこの量、いくらなんでも多すぎない?待って、これぜんぶサナが食べるの?」
「もっちろんだよ!とくに最近ずっとお腹空いちゃって空いちゃって食欲が止まらないの!あっ、でもみんなも食べたかったら食べていいんだよ?遠慮しないでっ」
「いや……見てるだけでお腹いっぱいかも」
お掃除が終わったあとはテーブルにずらーっと並んだ朝ごはん。
たとえ男ばかりの育ち盛りな4兄弟だとしてもさすがにここまでは無理だろ…と、誰もが思うレベルのボリューム。
───を、わたしがほとんど平らげてしまう毎日であります。
「大東家のパーティーもうすぐだけど。おまえ、ドレスはち切れるくらい太るなよ」
「そっ、それは大丈夫!これでも毎日忙しく動いてるからっ」
もうっっ!
忘れるためにヤケ食いしてるのに思い出させてこないでよ葉奈…!!
つまり簡単に言えばわたしは失恋したのだ。
今もなにもわかってないアニキはいい身分だよ、まったく。



