「ローレンこっち!手足洗うよー?」
「ワンワンッ!!」
「こらっ、走るんじゃないの!!もうお散歩は終わりなのっ!手と足を綺麗にしないとおうちには入れないんだよー?」
あっんのモフモフ野郎め。
テンション上がって楽しくなってるな……。
確かにようやく涼しくなってきて日中も気兼ねなく外を走り回れるようになったから、気持ちは分からなくもないけど…!
「ああなったら満足するまでは無理」
「わっ…!葉奈っ、おかえり!」
まず1人目として帰宅してきた次男くん。
そういえばと、わたしは全然関係のない質問が浮かんだ。
「最近ずっと帰ってくるの早いね。寄り道とかしてこないの?あっ、もしかして友達……いな───んむっ!!」
ぐにゅっと、片手で挟まれた頬っぺた。
言われなくとも「黙れ」と奴の節々から伝わってくる。



