「だいぶ涼しくなってきたねえ、ローレン」
「ワフッッ」
「ローレンもやっぱり秋がいちばん好き?だっよねえ〜!よーし、お利口さんだからおやつあげちゃお!」
「ワン!!」
もし【ローレンが懐いている人間ランキング】なるものがあったとしたなら、確実にわたしはベスト3に入っているだろうと自信はある。
出会いは最悪でも、ローレンと重ねた思い出がわたしたちの関係をひとつひとつ作っていった。
今ではほら、おやつを差し出せばすぐにお座りしてくれちゃう。
おやつを差し出せばお手もしてくれるし、おやつを差し出せば投げたボールもちゃんと持ってきてくれる。
「……おやつがないときもしてよぉぉぉっ」
「ワンッ!!」
「もうっ、いい返事すれば許されるわけじゃないんだよ!?本当にわかってるのかローレン…!!」
「グルルル……ワンワンワン!!」
「ひぃっ!ごめんって怒るなってぇぇぇ…っ」
なんやかんや楽しくやっている、わたしとローレンである。
今日も今日とてローレンのお散歩午後の部が終わろうとしていた。



