楓side
「おい望。まさかまた引きこもるの?学校いくよ」
「……行かない」
「甘ったれるなって。はやくしろって」
「…ボクなんか置いていけばいいでしょ」
はあ……と、今日も重めのため息がこぼれた。
食事は変わらずシェフが作ってくれるけど、今はワゴンで運ばれてくるだけであとは自分たちでどうにかする。
洗濯も掃除も、自分たちである程度のことをしないとどんどん衣服も埃も溜まっていくだけ。
まるでそれはメイドがいなかった頃の生活に逆戻りだった。
「わかった置いてくよ。勝手にしろよもう」
部屋から出てこない双子の弟に強めに吐き捨てて、おれは屋敷を出た。
数日間ずっとこの調子だ。
明確なきっかけと言えば、ひとつだけ。
『おまえらにはサナを突き離してわざと傷つける行動をしてほしい』
これはサナを守るためだと、シキ兄は言っていた。
「おい望。まさかまた引きこもるの?学校いくよ」
「……行かない」
「甘ったれるなって。はやくしろって」
「…ボクなんか置いていけばいいでしょ」
はあ……と、今日も重めのため息がこぼれた。
食事は変わらずシェフが作ってくれるけど、今はワゴンで運ばれてくるだけであとは自分たちでどうにかする。
洗濯も掃除も、自分たちである程度のことをしないとどんどん衣服も埃も溜まっていくだけ。
まるでそれはメイドがいなかった頃の生活に逆戻りだった。
「わかった置いてくよ。勝手にしろよもう」
部屋から出てこない双子の弟に強めに吐き捨てて、おれは屋敷を出た。
数日間ずっとこの調子だ。
明確なきっかけと言えば、ひとつだけ。
『おまえらにはサナを突き離してわざと傷つける行動をしてほしい』
これはサナを守るためだと、シキ兄は言っていた。



