「いつこのペンダントを貰った?」
「……1ヶ月…、経ったくらい…」
「それはたまたま?向こうから呼ばれた?」
「よ、呼ばれた…っ」
えらいねって、すごいねって。
一瞬でも、嘘でも、初めて褒められた。
見直したって電話をくれたの。
おいしいご飯を作って待っていてくれて、わたしあの日、すごく嬉しかったんだよ。
そこで渡された、例のペンダントと置物。
「ご挨拶のシルシにって、日向家に飾らせてもらいなさいって……」
「…馬鹿だな。そっから仕組まれてんじゃん」
ぜんぶ母の計画だったと暴かれてゆく。
母だけなのかは断定できない。
実際は父かもしれない。
けれど父は常に忙しいひとだから、日暮家の事務的な経営を回しているのは昔から母だった。
それに、じいちゃんの手紙にも書いてあった。
過去に日暮家を乗っ取ったのも母であり、いずれわたしを自分の私利私欲のために利用する可能性を案じていた、と。
わたしはただそれに利用されて冤罪を被った憐れな人形ってことだ。



