日向家の諸事情ですが。





「なにっ、打ち上げ花火…!?うっそハナちゃんが…!?そんなのパーティーに決まってんじゃん!!」


「うん。もうシェフさんには伝えてあるよ」


「やった!…って、なんかおれだけ喜んでない?望ももっと飛べって!」


「……飛ぶってなに」



花火当日の夜、いつも以上に豪華な食事が並べられ、リビングの窓はすべてカーテンを開けた。


本当はいつかのメイドが案内してくれたような場所を考えたけど、虫が多すぎて蚊に刺されて死ぬ。

このリビングも3階だし、高さはあるから綺麗に見えるだろ。



「シキ兄は!?もう来るの?」


「向かってるって、さっき連絡きたよ」


「おっけー!そういやシキ兄には花火って言ってないんでしょ?びっくりするよ絶対!それにハナちゃんも居るとかさ!」


「…そうだね」



久しぶりに4兄弟が揃う。

ずっとテンションを上げていた楓も、さすがのメイドの反応に折れそうだ。


いちばん喜ぶのはおまえだと思ってたよ。


俺たち兄弟が揃うことも、花火が上がることも、俺が兄弟を集めたことも。