日向家の諸事情ですが。





「俺のセンスになるけどいい?もし文句言ってきたらサボテンの針で目ん玉刺すから」



そう、こーいつヤツなの。

日向 葉奈ってね、おまけのように恐ろしい脅しを付け足してくるヤツなの。


でもこれ、じつは照れ隠し。


……って、わたしは思うようにしてる。



「ハナちゃん!おれには…!?」


「おまえにはない」


「ええっ、なんで!望ばっかズリぃって!」


「…俺の使いかけの香水でいいならあげるけど。いる?」


「いる…!!」



どこにでもいる兄弟だ。
葉奈の前だと楓くんはちゃんと弟になるんだと。

微笑ましくて、くすっと笑ってしまった。


そしてここで繋げるのがわたしの役目だと思っている。



「葉奈!今度はみんなで、ここで焼肉だよ!ぜったい強制参加だからっ」


「……めんど」



ないよりは、マシ。

「いらない消えろ出ていけ」じゃないだけ、ぜんぜんマシ。


この調子ならぜったいにいける。
大きな壁はアニキかもしれないけど、大丈夫。

だってわたしがいるから!!