「望っ、ずっとサボテンが欲しいって言ってて!!」
「……言ってない」と、わたしの背中で小さな声で言ってくる。
ええい黙ってろ…!!
ここはもうわたしにっ、いいやお姉ちゃんに任せとけばいーのっっ!
「ほらっ、あれって育てる人によって成長が変わるらしいから!生きてるからあれっ、もう命だよ素敵!!」
おねがい楓くん…!
手伝って!!
いちばん接点なさそうな望と葉奈に共通点ができるチャンスだから!!
いつかここでサボテンの話ができる未来が保証されるかもしれないんだよ…!?
と、察しろオーラを三男へと送る。
「ああ!そーいや言ってた!言ってたんだよハナちゃん。そうそうこいつね、自然しか友達いないから」
「……んなことないし」
いっやフォローの仕方独特かよっっ!!
悲しんじゃったじゃん望が…!
この子は繊細なんだっていつかにわたしに言ってきたのは楓くんのくせにっ、下手くそめ!!
「サボテンね。りょーかい」
しかし、わたしの不安とは裏腹。
柔らかい声で放った次男は、わたしが差し出したキンキンに冷えた塩とライチを混ぜたドリンクを喉にゴクゴクと通した。



