日向家の諸事情ですが。





「…望、」


「………えっ、」



呼ばれた呼ばれた…!!

呼ばれちゃったよ望の名前が…!!


冷たい飲み物をちょうど用意し終わったところで、ソファーに座る葉奈が末っ子を指名した。



「引きこもり卒業、おめでと」


「……あ、…うん…」


「なんか欲しいもんある?お祝いに買ってあげるよ兄ちゃんが」


「…………」



望、フリーズ。

思えば望は1年近く引きこもっていたから、そうなると葉奈とも同じくらい顔を合わせていないってこと…だよね?


そりゃフリーズするよ…!

普通に話せるあいつが狂ってるんだっ。



「あれ?また死んだ?…それかこんな兄貴から貰ってもって感じか」


「あああのねっ、あれっ、サボテン!!」


「…は?」



助け舟として無理やり入り込んだわたし、テキトー言う。