最近ずっと忙しくしているアニキには悪いけれど、毎度のこと行われる朝のこんな会話が嬉しすぎてたまらない。
だって、なんか、なんか…、夫婦みたいじゃない…!?
アニキのためにいろいろ勉強しちゃったんだよサナちゃんはっ。
今日みたいに夏バテ防止ができてサクッと口に入れられる食べ物や、疲れが取れるマッサージ法とか!
「……行ってくる」
「はいっ!いってらっしゃ〜い!」
背中が見えなくなるまで見送って、重量のある門を閉めた。
自分が抱いている恋心に気づいた直後は慌てふためいちゃったけれど、今はそれさえ愛おしい気持ちに変わりつつあった。
この時間がずっとずーっと続いていけばいいって、わたしの願いは今はそれだけ。
「なんか急に忙しくなったよね、シキ兄」
「自分の事業のほうも忙しいのかな?」
「さあねー。…あっ、もしかしてあの人が帰国したんじゃない?ねえ望、」
「……誰のこと」
「いやいやほら、ロスに留学してるあの人だって!」
「……いたっけそんな人」



