日向家の諸事情ですが。





イケメンありがとう……。

なに、どうしよう…。
アニキってこんなに格好良かったっけ…?


いやもちろんルックス以上の地位もあって、地位以上のルックスがある人だってことは今までも知っていたけど…。



『…識に惚れてんだろ?』



わたしさえ自分で気づけなかった想いを、奴は一発で当ててきたのだ。


こんなの意識しちゃわないほうがおかしいよ…。


認める、もう認めますから神様。

わたしは日向 識様に、メイドとして抱いてはいけない気持ちを抱いてしまいました。



「ねえー、サナさあ……、おれたちに隠してることあるよね?」


「え…っ!?ななななっ、ないよ!?」


「おれたちもう分かってるよ。正直に言ったほうが身のためだと思うなあ」


「なっ、ななっ、なに、を……」



じり、じり。

疑いの目を向けながら楓くんが先陣を切って、うしろの望も何か言いたげに見つめてくる。


そしてまさかの大好きな長男さんまでも。