日向家の諸事情ですが。





ほらっ、もうっ!!

おまえら双子が荷物を広げに広げるから言ってるそばからこうなる…!!


足をつまずかせて、ぐらっとバランスを崩したところで。


ぽすんっと、何者かに軽く支えられた。



「…気をつけろよ」


「わっ、アニっ、アニキ…っ」


「また熱か?」


「へっ!?」


「顔、真っ赤だぞ」



もういろいろ大変だ。

7日ぶりに目にする彼に特別感を抱かないほうがおかしいし、ずっと会いたかったのにいざ目の前にすると心臓が持たないなんて。


指摘されたことでもっとカアッと、全身が火を吹くように熱いし…っ。



「熱…ってわけじゃなさそうか」


「ひぁぁ…っ」



無自覚、恐ろしいぃぃ…。


わたしのおでこに遠慮なく触れて、覗き込むように顔を近づけて。

変わらないわたしの姿にホッとしたのか、この至近距離で微笑まれてしまった。



「ただいま」


「わっ、あっ、おかっ…、おか…えり…」