日向家の諸事情ですが。





「わっ、望?修学旅行どうだった?楽しかった?」


「……ふつう」


「そっか普通か〜。それがいちばんいいね!」



ふふ、楽しかったみたいだ。

末っ子もわたしに甘えるようにすり寄ってくる。


無事に帰ってきてくれて何より!と頭を撫でて、わたしは双子の荷物をとりあえずリビングに運んだ。



「よしっ!今日からまた仕事いっぱい!」



まずは奴らの7日分の溜まりに溜まった外国の匂いを身につけた洗濯物から!


この7日間はいろいろ大変だったけど、わたしも休息を取れたっちゃ取れた。

隠されていた秘密にも少しだけ触れて、あの男のイメージが変わったことも事実。


基本なに考えているか読めないし、どこが地雷なのかまったく分からないし、悪党だけどなぜか悪党とは言い切れない日向 葉奈は。



「ねーねー、サナ〜。お土産開封式しないの?」


「いまはお仕事!」


「えー」


「だって7日分の貴様らの服がいっきに出たんだ───わっ、ぎゃっ…!」