凪渡くん、このままじゃ溶けてしまいます【完全版・更新中】

「何で家政婦もいるくらいのお金持ちが、毎日バイトしている訳?」


「俺にもお金がいることがあるだけ」


怪しすぎる、と心の奥で警告(けいこく)のサイレンが鳴り響いている。


「なんで私なんですか?」



「さっきも言ったでしょ。愛が欲しいだけ。愛があれば何でも乗り越えられるらしいし」



「じゃあ、誰でも良いと?」

「うーん、莉帆ちゃんが良いかな。同じ高校で多少は知っているし」

これは誤魔化される質問なのだろう。