一度溢れてしまえば、止められるはずはなかった。
「御曹司でお金もあるくせにバイト? ふざけないで。家政婦にご飯を作ってもらうくせに、バイトして頑張ってお金貯めてます? イラつかせないで!!!!」
その瞬間、私は腕を引っ張られた。
次の瞬間には凪渡くんが私を抱きしめていることに気づいた。
「何のつもり? 哀れみ?」
「まさか。ただの愛情表現」
「馬鹿にしないで!!! そういうところが大っ嫌いなのっ!!!」
「そうだね、だって莉帆ちゃんは愛に飢えているもんね。実家が名家だった莉帆ちゃんのお母さんは、莉帆ちゃんのお父さんと出会った。実家に反対されながらも結婚して家を出た。その後お父さんは亡くなった。お母さんはパートで働いているけれど、昔の実家での暮らしに慣れていて多くは働けない。その分を莉帆ちゃんがまかなっていて、お母さんに心配をかけないように必死」
「なんで知って……」
「莉帆ちゃんのお母さんは実家にいた頃、俺の母さんの友達だったんだ。それで家を出た後もたまに顔を合わせていた。今はもう繋がっていないけれどね」
「それで俺も子供の頃、小さかった莉帆ちゃんに会ったことがある。莉帆ちゃんはそのままお母さんの実家にいれば、お嬢様として暮らせた。だから小さかった俺は『今の生活に満足しているのか』つい聞いてしまった」
「そしたら莉帆ちゃんは自信満々に輝いた笑顔で『お母さんとお父さんの間には愛があるの! 愛があれば何でも出来るのよ!』って言ったんだ。よく聞くセリフでも、なんか莉帆ちゃんがいうと元気が貰えた。きっと一目惚れだったんだと思う」
凪渡くんが私をぎゅぅっと力強く抱きしめ続けている。
「御曹司でお金もあるくせにバイト? ふざけないで。家政婦にご飯を作ってもらうくせに、バイトして頑張ってお金貯めてます? イラつかせないで!!!!」
その瞬間、私は腕を引っ張られた。
次の瞬間には凪渡くんが私を抱きしめていることに気づいた。
「何のつもり? 哀れみ?」
「まさか。ただの愛情表現」
「馬鹿にしないで!!! そういうところが大っ嫌いなのっ!!!」
「そうだね、だって莉帆ちゃんは愛に飢えているもんね。実家が名家だった莉帆ちゃんのお母さんは、莉帆ちゃんのお父さんと出会った。実家に反対されながらも結婚して家を出た。その後お父さんは亡くなった。お母さんはパートで働いているけれど、昔の実家での暮らしに慣れていて多くは働けない。その分を莉帆ちゃんがまかなっていて、お母さんに心配をかけないように必死」
「なんで知って……」
「莉帆ちゃんのお母さんは実家にいた頃、俺の母さんの友達だったんだ。それで家を出た後もたまに顔を合わせていた。今はもう繋がっていないけれどね」
「それで俺も子供の頃、小さかった莉帆ちゃんに会ったことがある。莉帆ちゃんはそのままお母さんの実家にいれば、お嬢様として暮らせた。だから小さかった俺は『今の生活に満足しているのか』つい聞いてしまった」
「そしたら莉帆ちゃんは自信満々に輝いた笑顔で『お母さんとお父さんの間には愛があるの! 愛があれば何でも出来るのよ!』って言ったんだ。よく聞くセリフでも、なんか莉帆ちゃんがいうと元気が貰えた。きっと一目惚れだったんだと思う」
凪渡くんが私をぎゅぅっと力強く抱きしめ続けている。



