凪渡くん、このままじゃ溶けてしまいます【完全版・更新中】

ちゃんと考えないといけないのに、やっぱり眠くて眠くて頭はすぐに働いてくれない。

公園に寄ることも出来ないまま、一週間が経った頃。




私はバイト先のカフェでレジを打ち間違えた。




「金額が間違ってない?」

お客様のその一声がなければ、ミスにすら気づかないまま終わっていたと思う。

「すみません……!」

急いでレジを打ち直し、お客様は怒ったりしなかった。

ただ一言「はぁ……」とため息をついただけ。ミスをした私が悪い話。

それでも限界ギリギリでバイトしている私は、その一滴でコップの水が溢れてしまう。




(バイト終わりまで頑張ってね、私)

(そしたら今日は帰りにスーパーに寄って甘いスイーツでも買おうか)

(値引シールついているのが残っているといいな)