凪渡くん、このままじゃ溶けてしまいます【完全版・更新中】

にしても、考えすぎてたら眠くなってきちゃった。


まぁバイト三昧でいつも寝不足だけど。

残りの昼休みは空き教室で仮眠でも取ってこようかな、と考えると同時に眠気は限界だったようで足は勝手に空き教室に向かっていた。

南校舎の奥、そのほこりっぽい空き教室を使う人は少ない。

いつも通り誰もいない教室に入って、タオルを枕に寝転ぶ。




(あ、すぐに眠れそう……眠いし……)







「りーほっちゃん」






(凪渡くんの声が頭の上から聞こえた気がする……。気のせいであって欲しい……けど、違うよね。え、何でこの場所知っているの!? せっかく寝れそうだったのに……もう全てを気づかなかったことにして寝ても良いかな。まだ凪渡くんが怪しい人かもしれないし、警戒しているし。うん、とりあえず気づかなかったことにしよう)








「莉帆ちゃん、寝たふりなことは分かっているよ」









(無視無視……)









「わー、俺を前に寝たふりなんて莉帆ちゃん度胸あるねー。眠り姫だから、キスして欲しいってことかなぁ」








「わー!!! もう、起きるってば!!!」








咄嗟に体を起こせば、凪渡くんは寝転んでいる私の横で屈んでニコニコと楽しそうにしている。