凪渡くん、このままじゃ溶けてしまいます【完全版・更新中】

「俺は愛が欲しいし、愛が知りたい。で、その相手は莉帆ちゃんが良い。莉帆ちゃんは俺を好きにならなかったら、食事代が浮いただけ。それじゃダメ?」

「だって……そんなの普通じゃない……」

「『普通』が大嫌いなのは莉帆ちゃんの方でしょ?」

「っ……!」

図星を突かれた、と思った。


私のその顔を見て、凪渡くんは満足したように今度こそ公園を出ていく。






「なんなの一体……」






そう呟いた声が凪渡くんに届かないように、公園から離れた凪渡くんの声も私に届くはずはない。







「あー、もう一回キスしとけば良かった。まぁ、明日すればいっか」






それはまるでハチミツのように甘くて、どこかドロッとしている、執着愛。

でも、愛があれば何でも出来るらしい。どんな試練も乗り越えられるらしい。




私にはまだ分からないけれど。