凪渡くん、このままじゃ溶けてしまいます【長編大賞版】

「ん……」


寝転んでいたのは冷たい地面、誰もいない公園の時計は夜の八時を指している。

疲れも取れたし、そろそろ動かないと。

こんな所で寝ていたら危ない。




(もふっ)




もふっ?

そんな手触りのもの近くに置いていたっけ?

視線を下に向ければ……



「きゃぁあああああああ!」



整った顔の青年、真っ黒な髪と真っ黒な瞳。