その恋、両思い未満

モテていたのは、コミュニケーション能力の高いサッカー部、みたいなキラキラ系の男ばっかりだったと思う。


それに比べたら俺は帰宅部だし、物静かで積極的にコミュニケーション取ったりしないし。
そもそもあのときはなぎのことで精一杯でそれどころじゃなかった。



どうだろう、高校生になったらそんなに急に変わるのか?



そんなことを思いながら窓際を見る。
そこになぎの席はない。


残念ながら俺とは違って、なぎは天性の賢さがあって、真面目なのも相まってクラスは1番上。
俺はこの学校のレベルには、かなりくらいつかないといけないスペックだから、4クラスあるうちの3番目。
なぎには程遠い。


最近なぎが仲良くしている井上さんもこのクラスにいるみたいだし、なぎはあっちでひとりぼっちかましているんだと思う。


大丈夫か、ちょっと心配。
見てないところで何が起こってるかなんてわからない。


なぎにちょっかいかけようとしていたあいつは、1番下のクラスらしいけどだからと言って安心はできない。
……大丈夫かな。



オリエンテーション中心の授業がやたら長く感じた1コマ。