その恋、両思い未満

いや、俺がずっとなぎのこと考えてるみたいじゃん。
それってキモいよね。


俺、どの立場だよって感じだ。



「もう他クラスでも話題になってるっぽいし。
あれは噂にもなるだろうし、心配にもなるよな」
「だよね。俺、おかしくないよね」
「ああ、うん……」


にしても、あんなに顔強いと思わなかった、なんて言ってる。


確かに、可愛い可愛い、とは言っていたけど、写真は見せたことない。
持っていた写真が小学校のときのものだったのと、真澄に限ってそんなことはないだろうけど、なぎを本気にされても困ると、思ったから。



「え、ほんとに付き合ってねーの?」
「付き合ってないよ」


意味わからんな。なんて言われても。



なぎと俺はそういう仲じゃない。
なぎは俺のこと幼なじみとしか思ってないだろうし、俺も付き合うとか、考えたことがない。



……押し倒してしまったけど。



ただ、絶対に言えるのは、俺がなぎとの同居を持ちかけたのは、なぎをあの家から出してあげたかったし、できる限り当時の学校の人間から遠ざけたかったから。



なぎが中学一緒じゃないってわかったときは、結構拗ねてたけど。