「ね、深凪ちゃん」
連絡事項の共有や、プリントの配布などが終わって、ちょうどチャイムがなった後、担任の先生から、じゃあまた明日、と言葉が出た。
ざわざわとし始め、帰り支度を始め出した喧騒に紛れて私に話しかけてきたのはこいろちゃんではなかった。
振り返ると今朝のハンカチ少年。
「同じクラスだったんだね」
「あ」
気づかなかった。
自己紹介、あったのに。
名前もわからない。
もえが同じクラスだったのは気づけてるんだけど。
途中から眠くてぼんやりしてたから、仕方ないか。
「みなぎちゃん、知り合い?」
「ううん。知らない人」
「えっ、ひどい。朝喋ったよ?」
「中身のある会話した記憶はないよ」
「……そうだけど」
こいろちゃんは席に座ったままじーーーっと、ハンカチ少年を見つめる。
「早川諒太くんだっけ?」
「うん」
こいろちゃんは、名前を覚えていたらしい。
すごく鋭い眼光だけど。
「悪いけど、みなぎちゃんはこいろと帰るから忙しいの。また今度にしてね」
いこっ、と自分の顔と私の鞄を纏めて手に取ると、もう片方の手で私の手を引いて教室を出た。
連絡事項の共有や、プリントの配布などが終わって、ちょうどチャイムがなった後、担任の先生から、じゃあまた明日、と言葉が出た。
ざわざわとし始め、帰り支度を始め出した喧騒に紛れて私に話しかけてきたのはこいろちゃんではなかった。
振り返ると今朝のハンカチ少年。
「同じクラスだったんだね」
「あ」
気づかなかった。
自己紹介、あったのに。
名前もわからない。
もえが同じクラスだったのは気づけてるんだけど。
途中から眠くてぼんやりしてたから、仕方ないか。
「みなぎちゃん、知り合い?」
「ううん。知らない人」
「えっ、ひどい。朝喋ったよ?」
「中身のある会話した記憶はないよ」
「……そうだけど」
こいろちゃんは席に座ったままじーーーっと、ハンカチ少年を見つめる。
「早川諒太くんだっけ?」
「うん」
こいろちゃんは、名前を覚えていたらしい。
すごく鋭い眼光だけど。
「悪いけど、みなぎちゃんはこいろと帰るから忙しいの。また今度にしてね」
いこっ、と自分の顔と私の鞄を纏めて手に取ると、もう片方の手で私の手を引いて教室を出た。

