再開した幼なじみに翻弄されて

ママも一人娘の私を心底大事にしてくれていたと思う。
そういう自覚はあった。
幼心に、愛されていると思っていた。


ママは余命半年と言われたときに、遺書を書いたらしい。
亡くなった後、その遺書をいろんな大人の人同席で読んでもらった。


驚くくらい、
そこには父親に対する恨みつらみが書いてあった。
当時の私には意味さえもわからなかったような罵りさえ、日頃から何が嫌で何が気に入らないか事細かに。


私のことは一つも書いてなかった。


ママは死ぬまでは、私の母親だった。
母親のフリをしてくれていた。
パパが高飛車でワガママで、と言っていたあれは本当だったんだとそこで理解した。
ママだから、隠していただけだった。


優しい人だった。
子どもはいらなかったんだと思う。
だけれど、おろすなんて、そんな選択肢は選べるような性格ではなかった。



ママの世界には多分、きっと、私は邪魔者だったんだと思う。
きっと、パパと2人きりの世界だったとしたら、あの遺書にはもう少しパパに対する愛情とか、そういうのが書いてあったような気がした。