その恋、両思い未満

なぎの志望校は、母さんに聞いた。
何か企てている様子の俺を止める様子もなく、好きにすればいいじゃん、のスタンスで、俺の模試の判定を見ていた。


最初は散々だった。
特に2年の間は本当に、目も当てられないほど。


それがC判定になったとき、俺はすぐさまなぎの父親に模試の結果を持って会いにいった。
会ったのは、なぎの父親の会社近くのカフェだった。


なぎが可哀想だ、と素直に言った。
なぎの父親は、少し怒った顔をしたけど、分からないと言う反応をしたわけではなかった。
どちらかと言うと、理解を示してくれた方だと思う。


ものの言い方は考えなさい、と言われた。
俺は素直に、すみません、と謝った。


提案には前向きに考える。模試の判定が上がればまた会いにきなさい、と言われた。


俺はその通りにして、猛勉強。
B判定になった秋にもう一度会いにいった。


家はここだ。
もえぎくんは、ここで深凪が不自由なく過ごせるようにしてやってくれ。
生活にかかる費用は全て私が工面する。もえぎくんの分もだ。

カエデさんにも、そう伝えておく。
深凪はもう、もう一ランク高い高校もA判定に乗るレベルだ。