……ふーん。
万が一、って何?
私がもえを拒否するかもってこと?
そんな万が一の賭けに出る父親信じられないけどね。
「なぎは、その様子だと知らなかったんだよね。俺との同居」
「まあ」
「嫌じゃない?」
「なんで?」
隣に座ったもえを見ると、一瞬フリーズしたみたいに固まって、いや、と口ごもりながら視線を逸らした。
「ほら、俺男だし。
一応、高校生になるわけじゃん。
彼氏とかいても、あれだろうし。
好きな人とか、
それに、……怖くないかなって」
少し早口で、少し小さな声。
様子をうかがうみたいに発せられた言葉には、私には無縁の言葉が並んでいた。
「彼氏も好きな人もいないし大丈夫。
別に、もえのこと怖いとか思ってないよ。
殴ってくるわけじゃあるまいし。
かっこよくなったな、とは思うけど」
私の言葉に反応したのだろうか、もえはなんとも言えない顔をした。
「ん、いや……難しいな。なぎにちゃんと伝わってるか、怪しい」
「どういうこと?」
「あ、いや、いいよ。うーん、んーーー。
いや、なぎ」
「うん?」
「なぎは、男はオオカミなんだよ、って言ったら伝わるタイプ?」
万が一、って何?
私がもえを拒否するかもってこと?
そんな万が一の賭けに出る父親信じられないけどね。
「なぎは、その様子だと知らなかったんだよね。俺との同居」
「まあ」
「嫌じゃない?」
「なんで?」
隣に座ったもえを見ると、一瞬フリーズしたみたいに固まって、いや、と口ごもりながら視線を逸らした。
「ほら、俺男だし。
一応、高校生になるわけじゃん。
彼氏とかいても、あれだろうし。
好きな人とか、
それに、……怖くないかなって」
少し早口で、少し小さな声。
様子をうかがうみたいに発せられた言葉には、私には無縁の言葉が並んでいた。
「彼氏も好きな人もいないし大丈夫。
別に、もえのこと怖いとか思ってないよ。
殴ってくるわけじゃあるまいし。
かっこよくなったな、とは思うけど」
私の言葉に反応したのだろうか、もえはなんとも言えない顔をした。
「ん、いや……難しいな。なぎにちゃんと伝わってるか、怪しい」
「どういうこと?」
「あ、いや、いいよ。うーん、んーーー。
いや、なぎ」
「うん?」
「なぎは、男はオオカミなんだよ、って言ったら伝わるタイプ?」

