「深凪ちゃん、これも持っていくの?」
自室で荷物を詰めていた私に話しかけてきたのは、アヤメさんだった。
父親の再婚相手で、華奢で華美な女性。顔が派手ならメイクも派手だし、着ている服だって違わずだ。
パパより私の方が歳が近いようなことを言っていた気がする。
パパはやっぱり、こういう女性が好きなんだなと、少し遠い記憶の母親を思い出した。
若い人をもらえるのは、パパが年相応より少し若く見えるのと、お金持ちだからだ。
パパの器が広いとか、そんなことは断じてないし、アヤメさんも強かな女だ。
母親が亡くなったのは、5年ほど前。
病気だった。
彼女も目の前のアヤメさんのように華奢で綺麗な人だった。
夜の蝶をしていた名残か、少しお金の使い方は大仰だったけど、綺麗で美人で、夜職をしていたなんて思わせないほどお上品な出立ちだった。
どんな出立ちだろうと事実は事実だったから、私は母親の前職を理由にいじめられていたこともあったけど、若くて美人な母親は私の自慢だったし、大好きだった。
パパは「昔のママは高飛車でワガママで、本当にお姫様みたいだったんだぞ」って何度も教えてくれたけど、そんなのは全く感じなかった。
自室で荷物を詰めていた私に話しかけてきたのは、アヤメさんだった。
父親の再婚相手で、華奢で華美な女性。顔が派手ならメイクも派手だし、着ている服だって違わずだ。
パパより私の方が歳が近いようなことを言っていた気がする。
パパはやっぱり、こういう女性が好きなんだなと、少し遠い記憶の母親を思い出した。
若い人をもらえるのは、パパが年相応より少し若く見えるのと、お金持ちだからだ。
パパの器が広いとか、そんなことは断じてないし、アヤメさんも強かな女だ。
母親が亡くなったのは、5年ほど前。
病気だった。
彼女も目の前のアヤメさんのように華奢で綺麗な人だった。
夜の蝶をしていた名残か、少しお金の使い方は大仰だったけど、綺麗で美人で、夜職をしていたなんて思わせないほどお上品な出立ちだった。
どんな出立ちだろうと事実は事実だったから、私は母親の前職を理由にいじめられていたこともあったけど、若くて美人な母親は私の自慢だったし、大好きだった。
パパは「昔のママは高飛車でワガママで、本当にお姫様みたいだったんだぞ」って何度も教えてくれたけど、そんなのは全く感じなかった。

