「俺には、夏井がキラキラして見えるよ」 ぽつり、と呟かれたその言葉を、どう受け止めていいのかわからなくて 聞こえてないフリをした。 それ以上、晴海は何も言わなかった。 たぶん、聞こえてないフリでよかったんだと思う。 だからさ、晴海。 そういうこと、簡単に言わないでって。 キラキラして見えるなんて、そんなこと、ありえないのに。 晴海にとっての私は、どんなだろう。 聞こえないフリをしたはずなのに、晴海の言葉に、声に反応してしまう、どうしようもない私の心臓は、蝉よりもうるさく感じた。