次の日の朝、目覚ましが鳴る少し前に目が覚めた。
いつもならもう少しだけ眠っていたいと思う時間なのに、不思議と眠気は残っていなかった。
昨日、何度も考えたことが頭の中に残っている。
晴海に伝えること。
私の気持ちを言葉にすること。
考えれば考えるほど緊張して、胸の奥が落ち着かなくなる。
でも、不思議と逃げたいとは思わなかった。
怖いけれど、伝えたい。
その気持ちの方が、今は強かった。
鏡の前で制服の襟を整える。
家を出ると、いつもと何も変わらない朝。いつもと同じ制服。いつもと同じ通学路。
でも、私の中だけが少し違っていた。
今日という一日が、もしかしたら何かを変える日になるかもしれない。
そんなことを考えるだけで、心臓が早くなる。



