少し照れた空気を変えたくて、私は空を見上げる。 「そういう晴海は、夏の空みたいだね」 「俺が?」 「うん。広くて、どこまでも受け止めてくれる感じがする」 言葉にしてから恥ずかしくなって、少し視線を逸らす。 「近くにいると安心するし。触れなくても、ちゃんと優しい」 「……。」 珍しく黙っている晴海を見て、少し不安になる。 「変なこと言った?」 そう聞くと、晴海は慌てたように首を振った。 「いや……不意打ちすぎ」 その言葉の意味が分からなくて、私は首を傾げる。 「なにが?」