青に溶ける、きみ。


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8月も半ばを過ぎた頃。


夏期講習も終わって、残された夏休みはあと一週間ほどになっていた。


朝から聞こえる蝉の声も、照りつける太陽も、まだまだ夏の真ん中にいるみたいなのに、カレンダーを見ると少しずつ季節が終わりへ向かっていることを知らされる。



宿題をしたり、冷たい飲み物を飲みながらぼんやりしたり。

何か特別な予定があるわけでもなく、ただ過ぎていく時間。


楽なはずなのに、なぜか少しだけ寂しかった。


夏休みが始まった頃は、こんなに長い休みが終わるなんて想像もしていなかったのに。


花火大会の日のこと。大塚くんと向き合ったこと。泣いていた私のところに、晴海が来てくれたこと。

緑から聞いた、私が知らなかった晴海のこと。



思い返せば、この夏はいつもの夏とは少し違っていた。


そんなことを考えながら、ベッドの上でスマホを眺めていた時だった。


突然、画面に通知が浮かぶ。送り主を見て、心臓が小さく跳ねた。


『帆高』


それだけで、眠かったはずの目が少し覚める。