青に溶ける、きみ。




昨夜、大塚くんから届いていたメッセージ。

通知に気づかないまま、私は眠りに落ちてしまっていた。


ベッドに仰向けになったまま、スマホの画面を見つめる。もう5分以上、同じ文章から目を離せずにいた。



〈昨日は、本当にごめん。改めて、明日時間作れる?〉



その文字を見た瞬間、胸の奥にしまっていたものが静かに浮かび上がってくる。


「明日」は、もう今日のことだ。


きっと夏期講習が終わったあと、大塚くんは待っている。


昨日の夜、晴海と見上げた花火の余韻に包まれて、私は大事なことを忘れてしまっていた。


……大塚くんに向き合わなきゃいけない。


ちゃんと伝えなきゃいけないことがある。ごめんなさい、という言葉を、傷つけると分かっていても届けなければならない。


そう思った途端、体の中に残っていた力が全部抜け落ちたように感じて、私はゆっくり体を横に向けた。