青に溶ける、きみ。




花火大会の次の日。


金曜日の朝は、夏の太陽に急かされるようにして目が覚めた。


まだ時計の針は5時を指していて、カーテンの隙間から差し込む光は、昨日の夜空に咲いた花火とは違う眩しさで部屋を染めていた。


昨日のことを思い出す。


夜空に広がる色とりどりの光と、隣で笑う晴海の横顔。


その瞬間は、きっと何年経っても忘れられない、夏の一頁になると思った。


晴海と過ごした時間は、ただ楽しいだけじゃなかった。


笑い合うたびに胸の奥が温かくなって、何気ない会話のひとつひとつが特別なものに変わっていった。


嬉しくて、眩しくて、それなのにどこか落ち着かなくて。


心臓がいつもより少し速く動いていることに気づくたび、私はこの時間が終わらなければいいのにと思っていた。



でも、そんな願いが永遠に続くほど、夏は優しくできていない。



朝になれば現実はちゃんと戻ってきて、私は大切なことをひとつ置き去りにしていたことに気づいた。