「上辺だけの友達なんて、もういらなかった。どうせ、知ったら離れていくんだから……でも。顔だけを、かわいいって言われるのは、もう嫌なの」
声が、少しだけ震える。
「あたしの全部を知っても。かわいくないところも、めんどくさいところも。それでも、好きでいてほしいっ…あたしだって、ほんとは……」
続きを言おうとした瞬間。
スカートを握りしめた手に、ぽた、と涙が落ちた。
泣いてばかりで。弱くて。情けなくて。
――こんなあたしを、誰が見てくれるんだろう。
誰が、見つけてくれるというの。
「…今話した、その好きだった子がっ、この前の映画のあとの男でっ……」
言葉が震える。
息も、ちょっと乱れて、胸がぎゅっと痛む。



