冬の光にヴェールは要らない

「ていうか、高校生で遊べない万桜って友達いるの?」

「いるよー!」

「えー、良かったじゃん! でも、その友達『かわいそー』」




ズン、と心に響いた。
 


傷ついたとかじゃない。

杏香と遊んでいない訳じゃないのだから。

それでも、嘘まみれの私と友達の杏香は「かわいそう」なのかもしれない。

勝手にその事実を突きつけられた気分になる。頭の中に沢山の文字が浮かぶように感情が溢れそうになる。

私と友達の杏香がかわいそうと言われてもおかしくない。

それでも、先程まで楽しくゲームの話をしていたからだろうか。

胸がギュゥっと締まったのが分かった。
 
私が珍しく傷ついた表情をしたことに絵美は突然慌て始め、逃げるように言葉を(つむ)いでいく。

「あー……じゃあ私、そろそろ帰るね。久しぶりに会えて嬉しかった〜」

いつもなら上手く笑って返しているのに、上手く返答すら出来ない。